【5月13日】たくさんの人を救ったキャプテンの一打
「野球は筋書きのないドラマである」とよく言われます。
野球とは面白いもので、決して現実には起こらないであろうと思われることが、年に一度か二度か、まれに起こります。
それは、誰も想像できないような、創作では誰も考え付かないような、摩訶不思議な出来事です。
その年に一度か二度かの事が起きたのが、今日でした。
本日の試合結果、及び感想
試合結果
巨人3x-2ヤクルト
感想
今日は何という試合だったでしょうか。
試合は菅野の完封ペースで進み、8回までは特に波乱なく展開しました。
9回以降があまりにも濃密すぎた。
まず、1-0でジャイアンツ1点リードで迎えた9回表、菅野は先頭打者に四球を出してしまいました。
次の打者がバントを試みたのですが、打球をあげてキャッチャーフライになりました。
問題はそのあとで、やや飛出し気味の走者をけん制しようと、捕手の小林がファーストに投げたボールが走者のヘルメットに当たってしまい、なんとボールは跳ね返ってスタンドに飛び込んでしまいました!!
これにより走者は3塁に進塁、それから1点を取られてしまいました。
1点は取られたものの、逆転を許さなかった菅野は見事!
私も長らくジャイアンツの試合を見守っているのですが、ボールが走者のヘルメットに当たって客席へなんて、こんな出来事は初めてかもしれません。
面白いもので、予想外の出来事は立て続けで起こるものらしいです。
同点の12回表、一死一三塁、打者の大引の打球は力のないピッチャーゴロ、これを取ったピッチャーの田原は即座にセカンドに投げたのですが、前進守備をしていたのでセカンドは無人!ボールは空しくセンターへ転々と転がり、その間に三塁走者の生還を許し、勝ちこされてしまいました。
何が起きたのが、瞬時に理解できませんでした。
解説の桑田さんが「ああ、いない・・・」とつぶやいたのが印象的でした。まだまだジャイアンツ愛が健在のようでうれしいです。
脱線しましたが、こんなプレーも見た記憶がありません。
そして、1点を追う12回裏!ドラマはクライマックスを迎えます!
あっという間に2アウトになったあと、長野がツーベースを放ちました!
そして代打にジャイアンツのマスコット(?)、大田泰示!!
「こりゃ空振り三振でゲームセットかな・・・」
そう覚悟を決めた私を裏切るように、大田は冷静にボールを見極め、四球をもぎ取りました。
二死一二塁、バッターは絶好調のキャプテン・坂本勇人!!
2ストライクまで追い込まれた後、インコースの球を反応で打ち返し、打球はレフト方向へ!長打コース!二塁走者はホームイン、ボールがホームに帰ってくるのとほぼ同タイミングで、一塁走者の大田もヘッドスライディングでホームイン!見事セーフ!!
サヨナラ勝ちをおさめました!!!
散々珍プレーを見せながら、最後に打つべき人が打って勝つ!!
今日は本当にとんでもない試合でした。
でも、最後の坂本の一打でたくさんの人が救われました。
菅野に援護してやれなかった野手陣、9回先頭に四球を出して勝ち投手になれなかった菅野、走者のヘルメットにボールを当てて同点とされるきっかけを作った小林、一アウトも取れずに二人ランナーを残してマウンドを去った山口、無人の二塁に投げて致命的な得点を許した田原・・・。
キャプテン・坂本勇人の一打でみんな救われた!!
「野球は筋書きのないドラマである」
今日、最高のドラマのひとつを見ることができました。
次のドラマもまた、素晴らしいものであることを願って、明日からもジャイアンツを応援していきます!